2009年2月20日金曜日

風の知らせ、冬が終わろうとしている

僕の親父は自称県内有数の
“風観察家”らしい。
なんて話はよくするんだけど、
今、風を扱うモノを作っているから
意識して風を見る様にしている。
風を扱うといっても、
風力発電とかするわけじゃないよ。

沖縄は大雑把に言って
太平洋とユーラシア大陸に挟まれた
小さな島で、
その環境下では、季節によって
様々な表情の“風”が吹くらしい。
日本本土に比べ四季の変化が
少ないと言われるが、
風の表情はドラマティックで
エモーショナルなんだね。

そのことから、
現代の我々は発見しづらくなった
24の季節があると
風ウォッチャーの親父に聞かされる。
沖縄の季節の表情が特に
風に由来するせいで、
目で見えづらくなっているのかなぁ。
ま、自然に対する見聞と
修行がまだまだ足りないってことか…

6月には夏至南風(カーチーペー)が
南西の方向から川の様に吹き込んで、
夏を運んでくる。
ビーチパーティーの炭も勢い良く燃える
あの風。
10月には新北風(ミーニシ)が
逆の北東の方向から
涼しい秋の予感を刺激する。
太陽は夏の名残で鮮明…運動会後の空気と
あの風。
琉球の先人達はこの季節風に乗って
アジアや大和と交易をした。
この無料のエネルギーを使って。

しかし、昨今のエコトレンド、
風力発電もいいかもしれないが、
置き換えることは面倒(コスト)でもあるよね、
そんな、現代の我々に比べたら
その風に乗っちゃえって感覚は
ダイレクトで
カッコイイね。

今進めているプロジェクトで
風に関する過去のデータをリサーチしてて、
風向のグラフを眺めていると、
「あ、こりゃ使わないてはないな」って
すぐにピンときた。
現代は風を移動手段に利用しようって発想は
日常なかなか思いつかないだろうが、
データを眺めていると、
すごいエネルギーだなって目に見える。
だから、なるほどってうなづける。
琉球が貿易のベンチャー企業(国)だったワケが。
でも忘れちゃいけないよ、
その風はこの現代も、変わらずに毎年
吹き付けているんだからね。

そもそも、風はどこで起こったのだろう、
起こったというより、引っ張られたのかも知れない。
だからどこがスタートなのか分からない。
ただ、ここにいる自分や木や山なんかにぶつかって、
はじめて“風に成る”。
ってことは、風と一緒に動けば、風は感じない。
そういった意味で、文化っていうのも
風に似ているんじゃないかな。
メイドイン〜に固執するのは、なんとも悲しい島国コンプレックスとナルシズムだね。風に産地は無い。ぶつかった場所で発見されただけの話だから。
どこかで起こったっていうより、
世界が同時に流動している感じ。

だから、僕達は様々な場所で起こった文化を
受け、そしてまた発信する。
風の様にダイナミックに世界を流動し、
コラボレーションに平気でありたい。
それがこの地の風土であり、本性なんだ。
琉球スピリッツがあるとしたら
この風の様な清々(すがすが)しい野生だろう。



今夜の風は、春の季節変わりの風だろうか
風向きが落ち着かない、
風周(カジマーイ)か…
ころころと気分屋な風は
なんだか胸騒ぎを誘う。

風を感じますか?


2009年2月10日火曜日

東京ギフトショーにて

今日はいい陽気。
リビングでのWi-Fiの受信も良好。
なんだろう、天気がいいと
無線LANの電波も活き活きするのかね。

先週は出張で東京と山梨に行ってきました。
出張先からもブログアップしようかと、
ビジネスマンになった気で、
ノートPCを持ちはりきっていたのですが、
とんでもなくそんな時間はありませんでした。

遅れてからの報告になりますが、
ぼちぼちアップしてきます。

久々の東京は相変わらず
灰色でした。
でもこの灰色に乾いた切れる様な空気が
また懐かしく、
どんな刺激が潜んでいるのだろうと
ワクワクもします。

東京ビックサイトへは羽田からバスで、
途中のバスでは、iTunesストアで買った
オーディオブックを聞読したり、
ポッドキャストを聞いたり。
これやりたかったんだよね〜
東京住んでた頃は、
超ウォークマンっ子だったからね。
あと、よく本も読んだな。
表紙は隠して。
東京は移動時ながら本を読んだり、
メール打ったり、あるいはブログアップしたり
色々と出来るからいいですね。
因に…
僕は今でもよく本を読みますが、
友人知人あまり読書はしないらしい。
おそらくは仕事に追われ、
そのような余裕もないのかも。
と、そんな人へはオーディーオブックが
おすすめ!
老眼でも大丈〜夫!
今度、プレゼントしようと思います。
そんな友人知人に。
こしてこんな上等モバイルもありますよ!
ビッグサイトへ着いて先ず
荷物を預けるのにちょっと手間取る。
コインロッカーはどこもいっぱい。
よく見ると預かり所があったので、
そこに預け一安心。

ギフトショーは相変わらずの
物、もの、モノ…そして
人ひと人…
やっぱしトレンドはエコバックとか
あと、キッズものもいっぱいあった。
それから色々なデザイン傘もあったな。

色々な製品や業者さんいましたが、
新たな取引に可能性があるとは言えず、
結論から言って、
『やっぱり我々は自ら製品を作らなければならん』
って再確認しに行った様なものでした。

今回は新たに進めいるプロジェクトの兼ね合いで
親父の会社プロジェクト・コア(HabuBox)
のスタッフと一緒に行ったんだけど、
これからの新企画に関して、
既に述べた感想とポジションを再確認。
彼等の既にあるブレーンとフルで
アクションを興せば、
まだまだいけるっ。
彼等の製品は
(この怒濤の量産品に比べ)
もっとコンセプトレベルが高いし、
可能性を多く秘めているといってもいい。
僕自身そうやって客観的に見ている
彼等のファンでもある。

もちろん、ギフトショーでは
多くのいい製品があり勉強になりましたが、
今、製品やデザインにおいて
ローカリティーは無視出来ない物になっている。
各地の銘品や日本の伝統の手仕事みたいな、
ある意味でのトレンドを踏襲したブランドが
軒を連ねる中、
我々は我々という座標のモノづくり、
そしてその組み合わせを
突き詰めていかねば、っていうことが
はっきり分かりました。
よそ見しても、なんかピンと来ないんだよね。

そのことは、
地産地消などという偏食的な標語でなく、
ローカルとローカルが
グローバルに結びつく
ダイナミックなものなんです。

Think Globally, Act Locally
(世界規模で考え地域へ働きかける)

このことが分かってくると、
僕達の胸の中の沖縄は
無限に広がって来た!
う〜ん、なんとこのビッグサイトの
小さいことか…
こぼれ話…
久しぶりに藍染めの業者
僕が初めて藍染めの製品をデザインして
制作してもらったのは
『オフィスサリー』さんで
田中さん達との出会いがきっかけでした。
もう何年前のことか…
それもこのギフトショーでした。
何も分からないヒヨッコの僕、必死でした。
お二人も変わらず、藍の仕事をされていて
僕もまだ藍と関わっているんだと
感慨にひたりました。
このご縁に感謝。
つづく

2009年2月5日木曜日

誕生日




2月4日は僕の誕生日でした。
そして今年の誕生日は、
出張先でむかえることに。

以前HabuBoxに勤めていた頃は、
この次期、東京ビックサイトで催される
ギフトショー(卸見本市)への出張は
毎年の様にあり、
それで誕生日とかさなることは
何回かありました。
で、今年ギフトショーに行くことになって、
また久々の出張誕生日でした。

でも、前の日に出張メンバーと
アツいトークで盛り上がってしまい、
飲み過ぎちゃいました…
で、朝はかなりグロッキーで、
皆さんに迷惑かけてしまいました。
ホントすみません…

東京から山梨に移動して、
視察に行った山梨ワイン王国でいただいた
ワインの美味しさと、
ソムリエの方の見事なレクチャーと
心地良い空間とに
完全に二日酔いが吹っ飛んだ。
いいワインは二日酔いに効くようだ。


<どちらかというとワインが苦手なエリさんも、美味しいって。とてもしっかりした味でぶどうの瑞々しさが詰まっていました。いつも飲んでいたワインは何だったんだって思うぐらい。>

極めつけが、空間デザイナーの高良さんから
ケーキのプレゼント。
沖縄ダイニングカフェ『ティーダ』
美味しい食事もいただき、
手作りのケーキまでも。
そして、偶然おなじ誕生日のお客さんがいて、
同じ様にケーキを囲んで祝っていました。
すごい偶然だね。

皆さんありがとうございます。
今年も良いご縁があるように
流れていきたいです。





2009年2月3日火曜日

出張に行ってきます

本日から5日まで、出張です。
プロジェクト・コアの仕事の関係で、
東京のギフトショーと視察を兼ねた出張です。
全然スケジュールに余裕が無いので、
東京の友人知人の方々に会いたいのも
やまやまですが、
近くに気配を感じながら、
仕事に集中してすぐに沖縄へ帰ります。

では、レポートで
そして睡眠は空の上で…ZZZ





夕日に崩れ行く皆さんの
税金…
本当に美しい浜辺の街になるために
動きだした。

2009年2月1日日曜日

いらないサービス

店で買い物をして、おつりをもらう。
そのおつりに、お札があった時に、
お札を丁寧に目の前で数えてみせてくれる。
そこまではいいが、
更に扇の様にお札を広げて渡す。
これって無駄な親切なんじゃないかと
いつも思うんだよなぁ。
財布にしまう時に
またこっちでそろえなければならないさ。
きちんとありますよ的なアピール?
さも、したり顔で
サッとお札を広げるけど、
さっき数えたから見たし…
財布に入れやすい様に
お札をそろえて渡してくれたらいいのによ。

しかもこっち側にお札を向けて渡す。
で、受け取ったお札は
財布に逆さまに入ることになるよね。
僕は、お札が逆さまに財布に入っても
いちいち気にしないけど、
気にする人いるよね。

昔、僕が店員をしてた時こんなことがあった。
いつもの様にレジで接客し、お代をいただき、
お客さんの方向へ向けて
おつりのお札を返したら、その客は
お札の下側(お客側)ではなく、
お札の上側(店員側)を
上からがばっと捉まえたのだ。
??って思ったけど、
財布にお札を入れるところを見て、
あ、お札が下向きに入るのがいやなんだ
って分かった。
一見、がさつな受け取り方で、
変わってる人だなって思ったけど、
その方が理にかなっていたので、
いい発見になった。

それから気にして
お客さんの受け取り方を観察していたら、
けっこう“お札の逆入れ”を嫌がって、
一旦カウンターに置いて
上下を整えてから財布にしまう人もいた。

それから、僕は個人的に
これらのことを全て考慮して、
おつりを渡す様にしていたっけ。

そういう経験があったせいで、
買い物の際にどうしても気にしてしまう、
この店はどんなおつり渡しスタイル?って。
今までにそこら辺のことを全て考慮して、
完璧におつりを渡した人は
1人だけいた。
どこの店員かは忘れたけど、見事だったよ。
ギャル系のお姉さんだったな。
もの凄い手際の良さで、
流れる様におつりのお札を数えて見せ、
お札をキレイにそろえ、
お客にお札の上を向けて渡した。
僕は受け取ったお札を
速やかに財布にしまうことが出来た。
ナイスジョブ!

誰にも気付かれないかも知れないが、
これぞ真の親切だなって、
静かな感動をおぼえたね。
一見そんなことしそうにない
派手で若い子ってところが
またいい。

扇の様に広げて
おつりのお札を渡す行為は、
行き過ぎた無駄なサービスだと思うけど、
この僕の店員チェックも
行き過ぎているかも…