2011年2月21日月曜日

沖縄柄シャツ文化のルーツ

かりゆしウェアって着る?

僕はちょっとかしこまった仕事の時に着るかな。着ると言っても、自分等でデザインした"デザインシャツ"だから、いわゆるかりゆしウェアではないな。

そもそも、制服は好きじゃない。沖縄の柄シャツ制服ってリクルートよりハデな感じだけど、制服化したら結局誰の個性も引き立たないよね。ハデだけど目立たない…それって不思議だね。

ハワイのアロハ文化のお手本はいいけど、それを超える"度が過ぎる何か"が必要に思う。本物を超えるオリジナリティー。

(そもそものアロハシャツのルーツにウチナー移民の文化は関与してるんだよ。だから誰がオリジンかは分からなくなる。オリジナリティーって、度を超えた組み合わせの妙ってこと。そう考えるようにしている。)

いま、僕達はそれに挑戦してるよ"度が過ぎる何か"。いまに新しいムーブメントが来るはずよ〜。お楽しみに。

さて、それはそうと、かりゆしなどに見る沖縄柄シャツ文化のルーツにHabuBoxが絡んでいる知ってた?昔、ボンネン達がバリバリ製品企画をやっていた頃(80年代後半)アロハシャツに擬えてカーリーシャツというウチナーシャツを提唱した事があった。“かりゆし”シャツの前進の“沖縄シャツ”が出る更に前の事だから、先駆的だね。柄はステンシルにエアブラシで吹き付け染めだった、あまりクオリティーは良くなかったけどインパクトがあって子供心に良く覚えている。カーリーとは、めでたいという意味の嘉例吉:カリユシや、乾杯の時に言うウチナーの嘉例:カリーから来ている。「愛、慈しみ、感謝、平静、共感」との意味をもつ"アロハ"のウチナー版ってこと。

当時のHabuBoxは工房も小さく、カーリーシャツは結局定番にはならなかったし、歴史として語られる事もないけど、僕は体験的に父達を見て覚えている。かりゆし筆頭にした沖縄柄シャツ文化に、もしかしたら何かしら影響は与えていたかもしれないね。時代の気分を先取りして、いつも斬新で普遍的なデザインコンセプトを提案していた先輩達を見習いたい。

僕達は、顧客の個性の手助けを常に考えている。たとえ制服としてファッションが記号化しても、どこか自分らしくいてほしい。

カリーなファッションを作ろう。

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